今回、ドーンとご紹介させて頂きます。
全て、木炭紙に木炭で描いております。
まずは、こちら。
これは、牛骨。牛の頭部の骨ですね。
形が複雑で難しいのは言うまでもないのですが、
全体のバランスや骨の質感が、実に見事に表現されています!
以下は部分。
目の部分の奥、下アゴの骨の重なり具合なども、非常に丁寧に観察できておりますね!
続きまして、2点目。
こちらも牛骨。下アゴの骨を外し、台に立て掛けて描きました。
先の位置から描くよりも、かなり難しい構図を選び、挑戦されましたが、
こちらも、見事!
以下は部分。
歯の抜け落ちた穴や、複雑に入り組んだ形や空間まで、
ひとつひとつ丁寧にじっくり観察されているのがよく判ります!
3点目。
キジのはく製を描きました。
木炭で描いて、“物の色” を感じさせるというのは、
実はかなりの上級者にならなければ難しいのですが、
キジの色、感じますよね〜!
素晴らしい出来です!
以下、部分。
ものすごく細かく描いているわけではないんですが、
羽の色や表情が、しっかり表現されております。
4点目。
石膏像です。この石膏像の名前は “ラボルト” と言います。
別名 “パルテノンのヴィーナス”
つまり、女神様ですね!
この像は、頭部だけの、いわゆる “首象” と呼ばれるものですが、
おでこから後頭部までの奥行きがかなりあり、量感を出すのが難しい像です。
野口さんのラボルトは、少し可愛く小さくなってしまったように見えますが、
絵画的にまとまりのあるデッサンになりましたね!
以下、部分。
左右の目の表情の違いや、頭髪の見方やとらえ方などは、
美大受験生も参考になりそうなほどです!
5点目。
この石膏像は、アリアス。
これは、ギリシャ神話に出てくる “アリアドネー” だそうで、
通称が “アリアス”
整ったお顔の美人さんです。
この像は、どこから見ても動きが美しく、キメの細かいゆるやかな形の変化の皮膚と、
この髪の毛のウネウネが特徴的ですね。
ラボルト同様、量感や空間が難しい像なんですが、
野口さんは申し分ない構図で、非常に力強く描けていますね!
以下、部分。
縦巻きロール、実によく観察できておりますね!
うなじへと抜けていく空間もしっかり見れております。
6点目。
この石膏像は “ブルータス”
この像の本物は、かのミケランジェロが60歳の時に作ったものです。
今、軽く調べてみたら、ミケランジェロが作ったのは頭部だけのようですね・・・
身体は弟子が作ったと伝えられており、未完成だそうです。
さて、このブルータス像ですが、一番難しいのは、
この像独特のドカーンとした迫力と存在感が出せるかどうかです。
野口さんのブルータス、
気持ちほんのちょっと優しい表情になってしまったようにも見えますが、
構図、身体の厚みや胸の張り、堂々としたブルータスの印象はばっちりですね!
以下は、部分。
力まずに素直にとらえられていて、見事な完成度のデッサンに仕上がっております!
【まとめ】
野口さんのデッサンは、どれも本当に素晴らしい出来映えです。
今回は、声を大にして言ってしまいますが、
昨今の美大受験生(・・とくに油絵科の学生)だったら、
ここまで描けないという者も、実際多くいると思います。
野口さんのデッサンの素晴らしさは、素直に物を見ていける “眼” の良さです。
我々も、絵を描く上での基本である、“見る” ということを、
もう一度考え直さなければなぁ〜・・・
野口さんの、作品を見るとそう思わずにはいられません・・・
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